「メルマガって、登録してくれた人に送るだけでしょ?」
そう思って配信を始めると、実は法律に触れてしまうことがあります。
こんにちは、LINEマーケターの花果(かか)です。
前回でUTAGEとLINE公式アカウントの器ができました。次はいよいよ配信…といきたいところですが、その前に1回だけ、法律の話をさせてください。
特定電子メール法という法律です。
正直、地味な回です。おもしろくもないです。でもここを飛ばして配信を始めると、あとから「知らなかった」では済まない話になります。5分だけお付き合いください。
UTAGEとは
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なぜこんな法律があるのか
きっかけは迷惑メールです。
2000年代初頭、無差別に送りつけられる迷惑メールが急増しました。受信者にとって不快なだけでなく、通信インフラへの負荷や詐欺被害といった問題まで引き起こすようになります。
そこで2002年に特定電子メール法(正式名称:特定電子メールの送信の適正化等に関する法律)が施行されました。その後2008年の改正で規制が大きく強化され、現在の「事前の同意がなければ送ってはいけない」という形になっています。
目的はシンプルで、消費者が同意していない広告メールから守られること。健全なインターネット環境を保つためのルールです。
そもそも「特定電子メール」って何?
営利目的の広告・宣伝メールが対象です。
これを読んでいる方は、まず間違いなく該当します。具体的には次のようなものです。
- 商品・サービスの販売促進メール
- キャンペーンの案内
- 新商品・新サービスの紹介
- セミナーやイベントの告知
- アフィリエイトを含むメール
メルマガでこれらを配信しているなら、対象だと思ってください。
対象外になるメール
一方で、次のようなものは対象外です。
- 取引に関するメール(注文確認、発送通知など)
- 問い合わせへの返信
- 営業目的を含まない、純粋な情報提供のみのメッセージ
ただし「有益情報だけのつもりで書いたけど、最後に商品リンクを貼った」というケースは広告宣伝メールに該当します。判断に迷ったら、対象だと考えて対応しておくほうが安全です。
なお、この法律はメールとSMSが対象です。LINE配信は特定電子メール法の直接の対象ではありませんが、だからといって何でも送っていいわけではないので、考え方は同じように持っておくのがおすすめです。
守るべき3つの義務
ここが本題です。やることは3つだけ。
1. オプトイン規制(事前に同意をもらう)
同意していない人に広告メールを送ってはいけません。
「登録フォームから登録してもらう」という普通の流れを踏んでいれば、これはクリアできています。
同意を取る方法として認められているのは、こういった形です。
- チェックボックスにチェックを入れてもらう
- ボタンをクリックして登録してもらう
- 登録フォームでメールアドレスを入力して送信してもらう
大事なのは、受信者が自分の意思で登録した状態になっていること。あらかじめチェックが入っている状態(デフォルトでオン)は、同意として弱いとされています。
そしてもう1つ、同意を取った記録を残しておくこと。いつ、誰が、どの方法で同意したのかを保存しておきます。UTAGEで登録フォームを作って運用していれば、この記録は自動的に残ります。
2. オプトアウト(いつでも配信を止められるようにする)
配信解除の導線を、必ずメールの中に置いてください。
メルマガの最後に「配信停止はこちら」というリンクが入っているのを見たことがあると思います。あれはこの法律によるものです。
ポイントは3つ。
- 配信停止の方法を、分かりやすい場所に書く
- ワンクリックで停止できるリンクを置く(フォーム入力や電話のみは不親切)
- 申し出があったら、速やかに配信を止める
「速やかに」というのが曖昧に感じるかもしれませんが、解除希望を受けたあとも配信が続いている状態は避けるべき、ということです。UTAGEの場合は配信解除リンクを本文に入れておけば、解除処理まで自動でやってくれます。
3. 表示義務(送信者の情報を明記する)
メールの中に、誰が送っているのかを書く必要があります。
メルマガのフッターにずらっと会社情報が書いてあるのは、これが理由です。必須の記載事項は次の4つ。
| 必須項目 | 内容 |
|---|---|
| 送信者の氏名または名称 | 個人なら氏名、法人なら会社名。屋号だけでは不十分な場合があります |
| 送信者の住所 | 法人なら本店所在地。個人でも記載が必要です |
| 問い合わせ先 | メールアドレス、電話番号、問い合わせフォームのURLなど |
| 受信拒否の通知方法 | 配信停止の手続きができるURLやメールアドレス |
記載例としてはこんな形です。
株式会社サンプル
東京都千代田区丸の内1-1-1
TEL: 03-1234-5678
お問い合わせ: support@example.com
配信停止はこちら: https://example.com/unsubscribe
1つでも欠けていると義務違反になります。 特に個人で発信している方は住所の記載を忘れがちなので、気をつけてください。
UTAGEではどう設定する?
ここまで読んで「毎回フッターに書くの大変では?」と思った方、大丈夫です。
UTAGEには独自置き換え文字という機能があって、送信者情報をひとまとめに登録しておいて、本文には合言葉を1つ書くだけで自動的に展開できます。住所や連絡先が変わったときも、大元を1か所直せば全配信に反映されます。
こちらは別記事で詳しく書いているので、あわせて読んでみてください。
→ 【UTAGE初心者さん必見!】「独自置き換え文字」でメールやLINE作業を劇的に効率化しよう!
違反するとどうなる?
措置命令や罰則の対象になります。
ただ、実際のところ怖いのは法律よりも信頼を失うことのほうかもしれません。同意していない人にメールが届いた、解除したいのに止まらない。そういう状態は、迷惑メール報告につながります。報告が積み重なるとメールの到達率そのものが落ちて、届けたい人にも届かなくなっていきます。
法律を守ることが、結果的に自分の配信を守ることにもなります。
最新の詳細については、総務省の公式サイトでも確認できるので、気になる方は一度目を通しておくと安心です。
おわりに
まとめると、やることは3つです。
- 同意をもらってから送る(記録も残す)
- 配信解除リンクを必ず入れる
- フッターに送信者情報を4項目書く
UTAGEを使っていれば、2と3は最初に設定してしまえば以降は自動です。最初の1回だけ手をかけておきましょう。
次回からは、いよいよメルマガ機能を触っていきます。








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